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2016/12/03

若者と企業の新しい出会いのインターフェースを作る「アウトロー採用」とは

社会構造の変化を捉えた「アウトロー採用」

人材ビジネス業界に従事する納富氏が、大手人材サービスによって作られる若者と企業の出会いの形に問題意識を持ち、生み出されたのが「アウトロー採用」です。
新しい価値創造が求められる時代にそれに適した人材が、実は既存の就活の枠組みからドロップアウトした人たちの中にたくさんいるのではないかという考えのもと作られた採用方式です。
今回はそんな「アウトロー採用」ができた背景や実際にどのように行ってるかなどを語っていただきます。

わかること

  • ・これまでの採用の問題点
  • ・「アウトロー採用」という新しい採用の形について

今回は、NPO法人 キャリア解放区 納富順一氏に、就活アウトロー採用をつくったきっかけについて、お話を伺いました。
 


【キャリア解放区について(00:30~)】

杉浦:キャリア解放区といいますと、アウトロー採用が大変有名ではありますけれども、ちょっとそのご説明は後ほどしていただくといたしまして、まず、キャリア解放区についてご紹介いただいてよろしいですか?
 
納富:キャリア解放区は、NPO法人として2013年に設立をいたしました。設立の経緯も…。
 
杉浦:そうですね、ぜひお願いいたします。
 
納富:私もともと人材ビジネスに10年ほど勤めておりまして、もともと「マイナビ」とか人材ビジネスにいたんですけど、ずっとリクルートさんがつくってきた人材ビジネスから、全然、時代が変わっても、新しい価値を提供できていないんじゃないかという思いがすごくあって、ソーシャルメディアがちょうど出てき始めて、また今時代の転換点にいる中で、人材ビジネスの事業者が間に介在できる価値は昔と変わっていなくて、ただ単に人を右から左に流すということで、本当に価値を提供し続けられるのかというところにすごく疑問があって悶々としていたところに、ちょうど若新(雄純)さんという慶応大学の先生と出会って、今日説明させていただく「就活アウトロー採用」の原型を提案してくださって。
 
杉浦:なるほど。
 
納富:先ほど言っていた僕の思いが間に入るこれからの時代がどう変わっていくかということも正確に彼はとらえて、人材ビジネスとしての価値も、きっとこれだったら新しい価値を提供できるんじゃないかという思いで法人立ち上げをしようという形で立ち上げました。
NPOという法人格をとったのは、一緒にアクセンチュアさんに今ご支援いただいているんですけれども、彼らにCSRの一環で助成金を提供していただいているんですね。そういう形もあって、彼らと一緒にこれを社会問題という形でとらえてもらって、解決するという形で資金提供及びプロボノの支援を受けて立ち上げたという形で今に至っております。
 
杉浦:NPO法人として立ち上げられたのはいつになるんですか?
 
納富:NPO法人として登記したのが2014年です。
 
杉浦:若新さんを含めて実際の活動を始められたのは、大体いつぐらいですか?
 
納富:プロトタイプが2013年で、法人立ち上げ前に一度やっております。
 
杉浦:となると、約3年ぐらいかけて今の形があるというところですかね。
 
【3年間の変化(03:27~)】

杉浦:この後またアウトロー採用の話をいただきますけれども、アウトロー採用に関わる方たちのこの3年間の動向みたいなところを見たときに、何かそこでの違いはございますか? 登録される、もしくは入ってくる方の違いですとか。
 
納富:この3年間で大きく変わったのは、最初は僕らは「2ちゃんねる」で話題になっていたんですよ、このアウトロー採用というのが(笑)。何だこれはと。引きこもりやニート大歓迎の怪しいサービス、何だこれはということで、2ちゃんねるでかなり話題になっていて、2ちゃんねるにいっぱいスレッドが立って、2ちゃんねるをよく見ている人たちが、最初たくさん来てくれていたんですよ(笑)。
 
杉浦:なるほど、なるほど。
 
納富:昔のドワンゴさんみたいな感じだと思うんですけど。なので、オタク系の人たちが非常に多かったんですけど、もう3年続けてくると、だんだん2ちゃんねるからのアクセスは減ってきて、今はリスティングとか、ソーシャルメディア、FacebookやTwitterで見て来てくださる人が増えてきていて、オタク系が大分減ってきたなというところは、この3年間で変化しているかなという気はしますけど。
 
【社会構造の変化(04:50~)】

杉浦:ある種、世の中の流れというよりも、何か就活アウトロー採用独特な流れとしては変わってきているというところですね?
 
納富:そうですね。だから、これが世の中の流れなのかと言われると、トレンドということはないんですけど、社会構造の変化はとらえているとは思っていて、なので、ほとんど広告予算をかけないで我々活動していますけど、今売り手市場で、人を集めるのが、各人事や人材ビジネス事業者は苦労している中で、かなりたくさん来ていただけてはいるので、そういう意味では、多分時代はとらえているんだと思うんですけど、1617みたいなトレンドに関してはあまり関係ないのかなと思っていますね。
 
【就活アウトロー採用(05:38~)】

杉浦:ここでちょっとお話を戻すような格好ですが、キャリア解放区さんの非常に特徴的な取り組みである、今お話ちょうだいしております就活アウトロー採用につきまして、いま一度これが一体どういうものなのかというところをご説明いただいてよろしいですか?
 
納富:はい。就活アウトロー採用というのは、「就活アウトロー」という形で、既存の就活の枠組みからドロップアウトした若者たちを指しています。もしかすると、内定を得ないで卒業していった若者たちや、大学を中退して既存の就活という枠組みから外れた若者たちの方が、もしかしたら社会が成熟してきて、新しい価値創造を求められている時代にとりあえず就活するという若者たちよりも面白い、価値創造できるというポテンシャルがある若者たちがいるんじゃないかということで、そういった若者たちを集めようということで集めたのが、就活アウトローなんですね。彼らを僕らは、既存の枠組み、要するにエントリーシートを出させて、グループディスカッションをさせて、内定が出ていくような、既存のマッチングフローに乗っけて社会化をさせるということを敢えてやっていなくて、彼らを集めて、「何も教えない」と我々は呼んでいるんですけど、いわゆる履歴書の書き方や服装の指導とか、あとは面接対策みたいな、いわゆるスキルトレーニングみたいなものを彼らに一切行わないで、ひたすらダイアログとかディベートという形で話し合っていく中で自分をさらけ出すコミュニティーをつくっていて、そこの中に企業の方に入ってきていただいて、お互いの価値観を見せ合って、お互いが惹かれ合えば内定が出るという形のマッチングサービスを行っています。
 
【社名を明かさない(07:46~)】

杉浦:となると、我々のような例えば採用担当の人間というのが入ってきます。その中で、あまり答えがないようなふわっとした会話がなされているんですか?
 
納富:そうですね。なので、これはかなり特徴的なんですけど、彼らには企業名を一切明かさないんですよ。
 
杉浦:なるほど。相手からしてみると、誰かわからないという状況なんですね。
 
納富:そうなんです。人材ビジネスの事業者が若者たちを集客するときに、大手広告代理店であるとか、外資系金融何とかとか、いわゆる学生にとって人気の会社というのをフックに集客をするんですよね。こういう会社が来ますよ、みたいな。企業名や業界みたいなものがありきで来ていただくんですけど、いやいや、そうじゃないだろうと。もっと、何か違和感を感じているけれども、それがわからないような若者たちを対象としているので、あまり会社名で先入観を与えたくないと。もう行きたい会社がもう決まっているんだったら、来なくていいと僕らは言っているんですけど(笑)。それぐらいのレベルで社名を明かさないと。その代わり先入観なく、ふわっとした哲学ですね。人事の方と愛について語るとか(笑)、人間の欲とは何かとか、お互い答えが出ない、経験や知識の量で論破されづらいテーマを設定して、価値観をぶつけ合う場を用意しています。
 
杉浦:本当にじゃ答えのない、延々と議論が終わらない話し合いがずっと続いているわけですね?
 
納富:そうですね。もうちょっとわかりやすいイメージで言うと、何か居酒屋で若者たちと意気投合して、すごく盛り上がって、「お前面白いから、ちょっと明日からうちに遊びにおいでよ」と言って、会社に遊びにこさせてアルバイトをさせて、気付いたら社員になっていたケースって、創業期の会社だとたまにあると思うんですけど、そういうときは、「10年後どうありたい」とか「志望動機は何ですか?」とは聞かないと思うんですよね。若者と企業の出会い方のインターフェイスというのが形骸化してしまって、マニュアルテンプレートに頼り切ってしまって、お互いが見えるもの、本当にわかりやすいものだけを見て判断するということになっているので、それを変えていきたいという思いもあって、敢えてそういう先入観をなくさせる形でマッチングをやっています。
 
杉浦:今のようなスタイルは、もう初めからそのような形で決められていたんですか? それとも少しずつ変えていっているんですか?
 
納富:この形は最初からです。もうここは最初から変わらずやっています。
 
【動画フルバージョンはこちら】

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キャリア解放区
代表理事
納富順一さん

大学卒業後1年間のニートの後、テレビ局のADを経て、人材業界に。新卒、中途、障害者など幅広い分野で人材ビジネスを経験。企業、求職者の目線に立ちづらい人材業界のあり方に違和感を持ち、もっと時代にあった本質的なアプローチを追求するためにキャリア解放区の理事長に就任。

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