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2017/07/29

AI性格診断がもたらす、採用の革新とは? 【前編】

AIは人と企業のマッチングを革新できるのか?

AIを採用活動に導入する流れは、どこまで進むのか。
IT企業 クロノスが開発した”RAIP”は、求職者が書いた文章から性格を分析。選考担当者の強力な武器となります。
RAIPがもたらす革新とは?

わかること

  • ・クロノスとは
  • ・AI採用の動向
  • ・より正確な性格判断のために

今回は株式会社クロノス 代表取締役 山野寛氏をゲストとしてお招きし、AIを使った採用プラットフォーム”RAIP”について伺います。
 

杉浦:みなさんこんにちは。モザイクワーク代表 採用学研究所 フェローの杉浦二郎です。今回のゲストは、株式会社クロノス 代表取締役 山野寛さんをお迎えしてお届したいと思います。山野さんよろしくお願いいたします。
 
山野:よろしくお願いします。
 
杉浦:では、早速なのですけれども、まずは事業内容と、山野さんご自身についても教えて頂ければと思うのですが。
 

山野:我々は株式会社クロノスと申しまして。企業理念に『心を豊かにする「ものづくり」と「ひとづくり」』、ものづくりとひとづくりという2軸で理念に掲げてさせて展開をさせていただいていまして。具体的な事業内容は、ソフトウェアの開発と、あとは教育事業です、人を育てるという。この2つの事業を主にやらせていただいています。ここ最近の取り組みとしては、AIを使ってものづくりとひとづくりを、より加速をさせていこう。中長期的に、そういうテクノロジーをできるだけ駆使しながら、特に使いやすいのはひとづくり、例えば教育事業であるとか。今回お話させていただこうと思っている、採用のお話とか。そういったところにAIを活用していきたいなと、今、取り組んでいます。私自身は、元々、実は建築業界の出身でして。ある住宅メーカーで家づくりをしていました。私の仕事の軸は本当に一貫していてものをつくること。それから全くぶれていなくて。リアルな家を作っていたのが、ある時からバーチャルなソフトウェアに変わったというだけで、実は私の中の変化はあまりないのです。そういう意味で、本当にものづくりが子供の時から大好きでずっとやってきたので、ものづくりで貢献したいというところと、あとはものづくりを楽しみながらできる人を後世にどんどん作っていきたいというひとづくりのところ。この2つを、私の志として活動しているので、クロノスという会社はそれを体現するような会社かなと思っています。

杉浦:では、早速なのですけど、そんな山野さんをお迎えいたしまして、今回はこのようなテーマでお届けしたいと思っています。1つめがAIを用いた採用の傾向に関して、お届けしたいと思います。続きまして、採用にAIを取り入れたサービス、 RAIP(ライプ)というのを提供されているのですけれども、その概要と、開発背景についてお届けしたいなと思っています。あと最後に、そのRAIPの今後の展開についても、ぜひお聞きしたいなぁと思っています。
 
【AI採用の動向 (02:59~)】

杉浦:では、まず1つめなのですけれども、昨今、ソフトバンクさんを初めとして、大変AIを用いた採用というのが話題になっていますけれども、AIを用いた採用の動向を、大きな流れになりますけれども、ここに関して少し教えていただいてもよろしいですか?
 

山野:実際に、採用だけに関わらず、AI、人工知能というところが、今まではどちらかというと、そもそもどんなことができるのか?という、人間がAIについて学習をしていくフェーズだったのが、ここ最近になってようやくビジネスでどのように活用していこうとか、実際の活用事例とか、人工知能を活かすというフェーズにようやく入ってきたような、私は感覚を受けています。ある大きな人工知能の展示会に我々も出展したのですけれども、そこに出てきた百数十社の人工知能に取り組んでいる会社さんの半分くらいはやはり要素技術のところの展示だったのですけれども、半分くらいははやりビジネスで具体的にどういうふうに活用していてどういうソリューションなのだというところをけっこう打ち出してきていて。ようやく少しずつAIというものがビジネスに活用されつつあるのかなぁと、肌で私は感じました。採用の部分について言いますと、やはり人工知能というのはどちらかというとビックデータがありきで。そのビックデータで学習をさせて、予測をさせたり検知をさせたりというところが早いところ、早い段階から着手をされてきていたという背景があるのですけれども。採用という部分は、どちらかというと、人が関わる部分が多く、なかなかビックデータ化しにくい領域だったのです。それがようやく、先日ソフトバンクさんがAIを使って自社の採用を加速させるという大きなニュースが出ていましたけれども。そういう人間が中心となっている活動においても、ようやくAIが活用され始めている。今はそんな時期に来ているのかなぁという実感はあります。
 
【RAIPとは (05:15~)】

杉浦:そんな中で、山野さんの会社でもRAIPという商品をこれから提供されるということで。従来の適性診断ですと、いわゆる試験を受けるという、試験形式を基本的には取って、試験を受けて、診断してもらってというところがありますけれども。そうではなくて、履歴書ですとかエントリーシートのデータ、またはラインやメール、ナビサイト上のメッセージ履歴。こういったものを総合的に情報を取って診断をしていく、ということなのですけれども。ぜひ、そもそも、RAIPというものは何なのかというところと、ぜひその開発背景についても教えていただければありがたいのですが。
 

山野:RAIP、今、ご紹介していただいた、ほぼそのままなのですけれども。簡単に言うと、求職者の性格とか行動特性みたいなものを、導き出してというか可視化して、その企業に合うかどうかというのを採用の時にジャッジしていただく1つの判断材料にしていただくためのツール、という位置づけです。今までそういうテスト型のは普通の企業さんでよく使われていたのですけれども。RAIPの特徴としては、そういうテスト形式を全く必要とせずに、その方の書いた文章のみで判別するというところに大きな特徴があります。なぜ、このRAIPを開発するに至ったかという背景なのですけれども。大きく企業側の目線というのが1つと、もう1つは求職者側の視点という、大きく2つを私の中で考えています。企業側の目線で言いますと、昨今本当に求職者の方の売り手市場で。例えば新卒採用であれば、もう学生さんが会社を選びたい放題といいますか、そういう今、現状にあるとは思うのですけど。企業からするとできるだけ選考フローを短くして、早めに学生さんを確保して内定に繋げたい、という思いが、ここ最近顕著に出ていると。実際に調査では、去年からこの1年間でだいたい選考フローは2日ほど短縮化されてきているという事実も出ていますし。企業としてはできるだけ早めにやりたいと。しかしながら、仕事への適性という部分においては、なかなか無視できない問題なので、選考フローを短くしつつ適性もしっかりとみたいと。そういう企業側のニーズが、恐らくここ最近高まっているのではないかと。その1つ現象としては、インターンシップが非常に最近実施する会社さんが増えていまして。インターンシップに参加する学生さんも、去年に比べて今年はどうも4%くらい増えているという調査も出ていますし。そういう意味で、インターンシップで早めに学生さんにアプローチをして、その中である程度適正というかその方がどういう方なのかという見極めをして、採用活動をスタートしたらできるだけ選考フローを短くして早めに採ると。こういう流れになっていますので。そういう意味で、選考フローを短くできるという意味で、このRAIPという製品が1つ使えるのではないか?ということがまず企業側での目線での1点です。もう1つは、求職者側の目線についてお話をすると。ちょっと私の情緒的な話も含まれてくるのですけれども。杉浦さんはテストとか試験とかって、けっこう好きなタイプですか?
 

杉浦:割と採用では、積極的に使ってしまう方なのですけれども。
 

山野:正直私、子どもの時からあまりテストというものは好きではなくて。正直、学校の時のテストもそんなにできる方ではなかったのです。で、何か分からないですけれど得意なことだけを評価してもらいたいし、苦手なことまで全て画一的に試験されるテストというものは、そんなに好きではなくて。「テストで一体自分の何が分かるんだ」くらいの感じで思っていた、そういう感覚で生きてきたというのが正直あって。就職をするにあたってのテストというものに、若干ネガティブな、私はイメージを持っているのです。そういう方、実は少なくないんじゃないかな、と私は思っていまして。特に、企業を選べる学生さんからすると、選考フローが長いとか、テストがあるとかいうだけで、「あぁ、もうこの企業はよいかな」と思われる学生さんも恐らくいるだろう。これが第一志望でどうしても行きたい会社だったら、頑張って適性試験。効果があるかは分からないですけど、適性試験の対策本とかをやりながら、頑張って受けるのでしょうけれども。そんなに名の知れていない、すごくいい会社はいっぱいあるのですけど、名の知れていないだけで、選考フローが長くてテストがあるっていうだけで、「もういいや」ってなってしまうのは、非常にもったいないかなと、私は自身は思っています。そもそも、テストで本当にその人の性格とか行動特性がよく分かるのかというところも、正直疑問には感じるのですね。もう少し言うと、テストするよりも、自分の仲の良い友達5人くらいに聞いて回る。「あいつはどんな性格なの?」って聞いて回る方が、実は性格診断としては正しいんじゃないかと。最近リファラル採用というのが、どこの企業さんも取り組まれていますけど。自分のことをよく知ってもらっている先輩から、「お前は絶対にあの会社に行った方がよいよ。」って言われた方が、恐らくテストを受けるよりも、僕はその仕事にカルチャーフィット、仕事にもマッチするのではないかな、という気がしています。そういう意味で、まずそもそもテストというものが必要なのかどうか?本当にそれが一番ベストな採用のソリューションなのか?と考えた時に、求職者側の目線からいうと、もう少しそれを良い形で判断できる材料があるんじゃないか、という気がしています。それがRAIPのように、今まで自分が通常の活動の中でアウトプットしてきた情報を元に、その方の性格とか行動が見える化されるのであれば、もしかしてそっちの方が、求職者からしたら本当に良い仕事に巡り合える可能性があるのではないかなと思って、今回このRAIPというものをつくり、やろう、と決めたという背景があります。
 

杉浦:通常の試験タイプ・テストタイプだと、その瞬間瞬間のデータは取れるけれども、本来でしたら日常の中にその人の良さなり適性のシーズがたくさんあって、それをちゃんと集めていかないと、本来のその人の適性は見えてこないというところですかね。
 

山野:仕事をすると長い時間仕事をしますから、その中で、人間ですからテンションの波もあると思うのですけれども。そういうものが本当にテストというもので拾えるのかどうか。これはtwitterに毎日自分の感情の思いのままに書き続けて一年間貯め込んだデータの方が、その人の本質を突いているのではないかとか。そういうことを思ってしまうのです。なので、おしゃる通り、テストの、その時のスナップショットだけで見るというところよりも、経年でその人のアウトプットしたものが見れるような仕組みの方がよいのではないかな、と。AIがそういうところを、今できるようになってきているので。これも活用した方がよいかな、ということで取り組んでいます。
 
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株式会社クロノス
代表取締役
山野寛さん

立命館大学理工学部を卒業後、住宅メーカーに入社。住宅建築現場の施工管理に従事した後、ITエンジニアとしてクロノスに転職。2017年に株式会社クロノスの代表取締役社長に就任。「創造的なものづくりのインフラを作る」という自らの志のもと、ソフトウェア開発やIT人材育成の事業を展開している。

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